8068cafe長い旅の始まり<8>
何が長い旅の始まりになったかと言えば、2階の部屋で笑った途端に震度3くらいの揺れを感じるほど家がグラグラだということでした。ご近所さんの話では、この家の持ち主さんは増改築を繰り返していたそうでした。なので、抜いてはいけない柱を抜いて、筋交をぶった斬り、無理やり部屋を広げたりを繰り返してきたようでした。
なので、とにかく歩いては揺れる、笑ったら揺れる、私のような小柄な女でも横にシェイクしたら家ごと揺れる。ということで、とにかくまずは「耐震」がテーマになりました。
この工事、家が揺れなくなるまで、家がドリフのセットのように崩れていく夢を何度も見ました。笑
ということで、知り合いの建築士の人と、構造を専門にしている方に来ていただき、どこを補強するべきかを指導していただき、徹底的に補強していきました。

そういえば、「いの一番」という言葉がありますが、実際のいの一番を見たことがありますか?
せっかくなので貴重な「いの一番」の写真を見てください。

話はそれましたが、柱をかえていくために、家を持ち上げる必要があります。そこで大活躍したのがフラワーサポートと、ジャーナルジャッキ。

このジャーナルジャッキ、とにかく腹立つほど重いです。笑 これのお陰で家を持ち上げることができるのですごいんですけど、重さもすごいですね。

ジャーナルジャッキや、フラワーサポートも使って家を支えながら、継ぎ柱にしたり、丸ごと柱を入れ替えたり、柱を付け足したり、土台が腐っているところを新しく変えたり、家の心臓と言っても過言ではない構造部分を強くしていきます。

ヒビが入っていた外壁も柱を抜く際に取り去る必要がありました。壁がなくなった家は、明るくて開放感があってある意味気持ちいい。
微力ながらも私も柱の入れ替えを手伝いました。

次々に柱が入っていきます。簡単に書いてますけど、実際には継手を彫り、すごい手間が掛かっています。

全部で20本以上は新しく変えていますね。
お店の中を覗けるように大きなガラス窓が入る予定で作った窓枠(これは後にドアに変更になりました)

とにかく、柱がちゃんと入り、家が驚くほどガッチリして全く揺れなくなりました。
家を生き返らせるというのは、一筋縄ではいきませんね。
ということで、幻の窓枠なので記念にアップしておきたいと思います。




とにかく、頑丈になり、地震があってもほとんど揺れず 気づかないほど強いお家になりました。
リノベーションは「問題解決」の仕事だとつくづく思います。
ということで、まだまだ…. まだまだ…. 問題は山積みで、やることも山積み。
つづく…











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