2021-11-07

阪急百貨店うめだ本店10Fスークにて催事の企画と運営

阪急うめだ本店の10Fスークにて、「サステイナブル」というお題をいただき2021年10月19日〜26日までの1週間の催事の企画「地球、想う スークなプレシャス マーケット」を開催させていただきました。

2020年に博多阪急の1Fの広場でHAKATA ART BAZAARというアート系の催事をさせていただいた時の担当者様が梅田本店に移動ということで、お声がけいただき、「SGDS、サステイナブル」のお題をいただき企画をすることになりました。

とはいえ、コロナ真っ只中で出店者さんも二の足を踏み、お客様が来てくれるかどうかも分からない、ニュースでは百貨店でクラスターが起こっただとか…そんなニュースばかりの中、出店者さんを集めるのにも随分と苦労したのは正直な話です。

そのような中で、先陣を切って出店を快諾してくれたのが、私の古くからのフラシスターでもある、宝塚のめちゃくちゃおしゃれな花屋 hana naさん。

今回のスークの会場の入り口をバーン!と花でいっぱいにしたいという私のリクエストを聞いて、思いっきり素敵に花で売り場を飾ってくれました。お店は、宝塚中筋にあります。宝塚南口にNACO ROSAも新規でオープンしました!

サステイナブルってなに?

出店者さんを探す中で、もう一つの壁となったのが「サステイナブル」というテーマ。最近、企業は乗り遅れまいと「サステイナブル」という言葉をやたら使うけれど、「サステイナブル=持続可能な」という意味はなんだろう。ということを改めて考えるきっかけにもなった。そもそも、日本の経済が悪化していくと同時に、安いものを買っては使い捨てるという文化が知らず知らずのうち日本人の間に根付いてしまったように思う。ましてや、百貨店で高いものを買うという人が減っているのも事実。

私が結婚した当初、旦那と一緒にショッピングに出かけた際、旦那が私にイギリス製のストールを買えという。いいな〜と思ったけど値段を見たら3万円。ストールに3万円か… いくら買ってくれるとは言っても、引っ越ししたばかりで出費も続いていたので家計の中から出すことになるので躊躇していたら、旦那は「いいものを買って長く使え」と言うので遠慮なく買ってもらうことにした。結果、毎年愛用しているにも関わらず、そのストールは10年を過ぎても毛玉ひとつできることなく、しかも私が持っているものの中ではダントツ暖かく、お出かけ着にも普段使いにもできる。まさに、これが「サステイナブル」ではないかと思う。本当に良いもの、心を込めて大切に作られたものを選んで購入し、長く大切に使う。また次の世代へと受け渡す。そんな催事にしようと思い準備を進めた。

ラッキーなことに、催事がスタートする前に緊急事態宣言が明け、嘘か本当かは分からないけど ありがたいことに催事がスタートする前には激的に感染者の数が減ったのです!とは言っても、来店してくれるお客さまの数がどのくらいいるのかも全く予測できない中で開催を迎えました。

昨年の博多の時も、催事の最中に売り場を少しずつ変化させながら開催していた経緯もあったので、今回もお客さまの流れを見ながら、閉店後に何度か大きく売り場のレイアウトを変更しました。売り場は生き物だと思う。

私たちの催事で面白い現象が現れ始めたのは、食品コーナーから。長野県から美味しいギーオイルを持って参加してくれたnaturaviaの松原さん。百貨店での出店は初めてのとこのとで、いろいろとデザイナーさんと話し合って売り場をシンプルにと決めてきていたそう。ギーオイルを3つ並べ、その横に波動をかなでるシンギングボールをディスプレイするという超シンプル。あまりにもシンプルな売り場&ギーオイルがまだ日本ではそれほど浸透していないため、お客さまが寄り付かず…ということが1日目で分かり、せっかく良い商品を持ってきているのに、お客さまに伝えられないのはもったいない!ということで、そこから松原さんの売り場をお客さまに分かりやすくしようではないか!と、少し抵抗する松原さんを押し切り(笑)お隣のキャロブを売っているSisters Favoritesさん、真菰茶&多肉を出店しているHert O-liveさんからのアドバイスをもらいながら売り場を変化させていきました。

そして、お客さまの少ない時間に、出店者さん同士が互いの商品について話しをしていくようになり、そのうちに、みんな互いの商品に詳しくなり、自分のお店の商品のように他の出店者さんの商品まで説明できるようになっていきました。

最初は、自分のお店に割り当てられたテーブルだけに自分のところの商品を載せて販売する。という定番の方法を取っていたのですが、ここには、pocomonoさんのメキシコ雑貨のぬいぐるみがぴったりだよね。と、お借りしてディスプレイ兼販売をし始めたのです。

それが始まりで、どんどんとそのスタイルが広がり、お花屋さんのドライのリースはkahonの草木染めのアクセサリーに合わせてここに置いてみよう。グリーンはこちらに。ubdyさんの木のお皿はここで商品を入れて飾ってみよう。チェリービーンズさんのペンキはここでディスプレイしよう。など、次から次へと各ブースを越えてみんなの商品が混ざり合っていった。

商品が混ざり合うごとに優しさあふれる売り場へ進化

他にも、売り上げに伸び悩んでいたブースを、インテリアデザインをやっていたubdyさんの指導のもと、閉店後にみんなで手伝い劇的にディスプレイの変更をして売り場を生まれ変わらせる、という一幕もあった。レイアウトの変化、ディスプレイの少しの変化で商品が動く。みんなで勉強させてもらった。

商品が混ざり合うことで、自分のところに来たお客さまに 他の出店者さんやその商品を紹介したりということが自然と起こり始めました。決して押し付けではなく、みんな互いの商品に対して、また出店者さんを心からリスペクトをしているからこそ とてつもなく優しい空間が生まれていったのだと思う。これまで、数々のイベントを開催してきたけれど、こんなことは初めてでした。通常なら、自分の売り上げを伸ばすことに必死になるはずなのに… 不思議なことに、出店者さんが違うブースで他の人の商品を説明して接客しているということを度々目にしました。

時短営業中だったので、出店者さんたちと食事に行けたのは時短営業が解除になった最終日の前日の夜だけ。呑みに行ったから仲良くなった訳でもなく、「ものづくり」に熱い思いを持った、「コロナだから」という言い訳をしないポジティブな人たちが一同に集まったからなのかもしれない。今回の催事の1週間の期間の中で何度かお客さまから頂いた言葉に涙が出そうになった。「来て本当に良かった、元気になった」「コロナで長いことじっとしてたけど、久しぶりに出てきて本当に良かった。いいものいっぱいあって楽しかった」「明日から頑張ろうっていう気になった」と。きっと、今回のスタッフみんなの温度感がお客さまを優しく包んだのだと思う。

本当に感謝しかありません!

出店者さん一覧

SISTERSFAVORITESアーダブレーンRATTA RATTARRpocomonokahonWOOT家具63mokkoHeart O-livehana naCherrybeans
厳選逸品COREZOomi craftsuとtonaturavia&SeeknitYOPE・A View From Hereubdy 

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