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カビの生えた床を貼り替えたい
祐天寺の閑静な住宅街の一角にある大きな一軒家。半地下に駐車場があり、その上に30畳のリビングルームがあるお家。
日本経済が上昇している時に建てられたと思われる、リビングの中央には大きな暖炉、シャンデリアや、廊下から続く階段には重厚なフカフカのカーペット、他にも昭和の豊かな時代を象徴したかのようなデザインがありとあらゆるところに施されている。
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ご相談は、パーティやイベント、レッスンルームとして利用される1Fのキッチンのある30畳の大きなお部屋。ソファの下がカビているからどうにかしたい。というご相談をいただきました。「おそらくパーティーの際にドリンクをこぼして、ビニールカーペットの隙間にこぼれてカビが生えたのかも…」と施主さんはおっしゃっていました。 ソファを移動してみるとカビが生えて床がペコペコになっていました。
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ドリンクをこぼして放置されていたのは1回だけだという。たった1杯のドリンクでこんなにも広範囲にカビが広がるものなのか?めくってみると、中はびっしりとカビだらけでした。
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リビングの下には通気の悪い駐車場がある。リビングルームでガンガンにエアコンをつけた時に駐車場との温度差によって床下で結露ができて、駐車場とリビングルームの間には通気口がないためカビが発生しているのか… はたまた庭側の壁から水が入り込んでいるのか。
まずは、カビの生えた場所を開けて調べてみることに。
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しかし、開けてみてもビニールカーペットも下地も、根太も大引もカビだらけなのにカビの原因らしいものが見当たらない。一級建築士の大先輩のところに伺い色々と検証もしていただいた。また、3代材木屋を営む友人のお父様の意見なども伺い原因を探っていくものの、決定的な原因が分からない。
施工前に工事の道具類を運び込みに行った時、なんとなく気になり現調したところを覗いてみた。
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すると、先日は乾いていた床がびちゃびちゃに濡れている。外は結構な雨。エアコンもつけていなかったため結露ではないことがわかった。水が流れている道をたどってみると、暖炉の方から流れてきているのを発見!原因は、暖炉だということがとりあえず分かった。とりあえず開けてみなければ、どれだけ床下がカビているのか30畳の床下の状態は分からない。
30畳の部屋の床の張替え作業が始まる
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30畳の広さのリビングはなんと贅沢な空間なんだろう。 この家に最初に暮らしていた人たちは一体どんな日常を過ごしていたのかな…と思いを馳せてみる。
今回のご依頼は、カビの生えた根太や大引きの取り替え、断熱材を入れて、無垢フローリング(カバザクラ)のフローリングに貼り替えること。暖炉を解体してダンスやヨガなどのレッスンができるように鏡ばりにする。ということで、30畳の部屋という広〜い床の張替えの作業がスタートしました。
(その2へ続く)
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